秋の健康を守るネギ


Photo by neko-taro

最近、咳をされている方が多くみられます。古書の『黄帝内経』には「秋に湿に傷つけられると咳となる」と書かれています。東洋医学では、秋に湿気のために消化が悪くなると、肺に痰がたまり、咳になると考えます。今年の夏は暑かったので、冷たいものの摂りすぎでお腹を冷やしている方が多いです。ですから、体にたまっている余分な水を排出すること、すなわち解毒が大切です。

このような時は、肺経と胃経に働きかけるネギがよいです。身近な食材ですが、古くから東アジア、特に中国や日本では生薬としても使われてきました。

生薬として用いるとき、中国ではネギの白い部分を葱白と呼びます。寒気や鼻づまりなど風邪の初期症状を和らげ、体を温めて発汗を促し、体外に邪を追い出します。はれものやうみなどの排出を促す解毒の働きもあります。

ネギとショウガの味噌汁やネギと卵のスープは、風邪のひきはじめや胃腸が弱っているときによいです。秋の咳やのどの乾燥を防ぐために、イチジクと一緒にスープにするのもよいです。鶏肉と合わせると元気が出ます。兵庫の郷土料理にはネギと煮干しを炊きあわせたねぎめしがあります。シンプルですが、しみじみおいしい一品です。


Photo by ちーかお

ネギは年中スーパーで買えますが、これから旬を迎え、甘みが増してどんどんおいしくなります。夏の疲れを取り、冬に備えるために、常備していろいろな料理に使ってください。