Illustrated by dandelion_tea

東洋医学では個々の体質にあった治療を重視します。
不妊治療を受けておられる方によく見られる8つの体質と対策方法を2回に分けて紹介します。

【前編】
1）気虚体質
2）陰虚体質
3）宮寒体質
4）陽虚体質

【後編】
5）瘀血体質
6）湿熱体質
7）多嚢胞体質
8）湿寒体質

1）気虚体質
痩せすぎたり太りすぎている、動悸や息切れがある、疲れやすい、汗をかきやすい、目に力がない、唇の色が薄い、髪が少ない、舌が赤い、風邪をひきやすいという特徴があります。
散歩や太極拳など穏やかな運動をするとよいです。
食事は胃腸にやさしいあたたかいもの、食材ではダイズ、豆腐、鶏肉、シナモン、ハチミツなどがよいです。脂っこい消化が悪いものや冷たいもの、ゴーヤなど苦味があり体を冷やす食べ物は避けます。

2）陰虚体質
手足がほてる、口や舌が乾く、冷たい飲み物を好む、顔が赤い、目が乾く、めまい、耳鳴り、不眠症、乾燥肌、怒りっぽいという特徴があります。
夜更かしや激しい運動は避け、運動時は十分に水分を補給してください。
ユリネや鴨肉、冬瓜、ゴマ、クコ茶など体を潤す食材がよいです。辛いものや脂っこい物、タバコ、お酒は控えます。

3）宮寒体質
生理痛、手足の冷え、お腹の張り、月経不順、暗い顔色、不眠症、多夢、長期の不妊という特徴があります。おなかをあたためて内臓の調子をととのえましょう。
クコ、クルミ、ライチ、ナツメ、桑の実、当帰、紅茶、アズキとショウガのスープがよいです。辛いもの、冷たいもの、生ものは避けます。

4）陽虚体質
手足が冷たい、元気がない、色白で太っている、舌の色が白い、熱い飲食を好む、抜け毛が多い、動くのがおっくう、静かで内向的という特徴があります。
気海、足三里、湧泉のツボをマッサージしましょう。
消化がよい体をあたためるものを食べます。例えば牛肉、羊肉、ネギ、ショウガ、山椒、ニラ、コショウ、ナツメ、クコ茶などがよいです。キュウリ、ナシ、スイカなどの体を冷やす食べ物は量に注意します。