「どうして泣いてばかりいるの」
「こぼしてばかりで掃除が大変」
小さいお子さんを育てている親御さんは毎日、大変なことと思います。
一方、子どもたちはどう思っているのでしょうか。
最近はパートナーが妊婦さんの大変さを実感する妊婦体験のワークショップがよく開催されていますが、子どもの視点カフェでは子どもの感覚が体験できます。
2歳児の手のひらは約10センチ、成人男性の手のひらは約18センチというところから換算して、「2歳の朝食」コーナーでは、牛乳パックやコップが通常の約2倍の大きさになっています。コップは両手でないと持てない大きさですし、パンもトマトもサラダも全て2倍の大きさなので、ミニトマトとはいえかなり大きいです。
食べきれずに残したり、こぼしたら怒られます。
自分の倍以上の大きさの巨大生物(大人)から。
かなり怖いと思います。
また、小学1年生の平均体重を基準に、大人の男性が背負うことを想定して算出されたランドセルの重さは約19キロです。実際は給食袋や体操着入れがぶら下がり、雨の日は傘を差します。
これは大変です。
英国には「相手の立場で物事を考える」という意味の「他人の靴を履く」ということわざがあります。子どもの視点の体験を通して、子どもの気持ちが少しでもわかれば、接し方にも幅が出てくると思います。今後は味覚や視力、おむつの蒸れなどを体感する方法を探っていくとのことです。
ゴールデンウィークには、「子どもの靴を履いてみる」体験ができる施設に遊びに行くのはいかがでしょうか。
<参照>
■子どもの視点カフェ、伊藤忠商事
■乳幼児の「世界」体感し理解、神戸新聞、3/15/2024