妊活中のダイエット


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太り気味だと排卵障害や多嚢胞性卵巣症候群を発症しやすくなるなど不妊のリスクが高まり、妊娠中や出産時にもトラブルを起こしやすいと言われます。ですから、妊活中で過体重の方はダイエットを意識するよう言われることが多いですが、無理なダイエットは心身共に悪影響となりかねません。

妊活中のダイエットのポイントを3つお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

第一に、腹八分目を意識して、カロリーの摂取量を従来より減らします。最初は物足りなく感じますが、栄養バランスが取れていれば徐々に慣れてきます。

そして炭水化物の量を摂取エネルギーの半分以下にします。炭水化物はGI値の高い食品です。GI値の高い食品を食べると血糖値が急上昇し、インスリンが多く分泌されるため脂肪をため込みやすくなります。血糖値の上昇をおだやかにするために、くだものやチーズなどの低GI食と組み合わせる、野菜など食物繊維が豊富なものから食べるのもおすすめです。

第二に、カロリーが高い脂質の摂取方法を見直します。

ただ、細胞膜やホルモンを構成する脂質は、制限し過ぎるのもよくありません。ですから、常温で固まる飽和脂肪酸は減らし、常温で固まらない不飽和脂肪酸を摂るようにします。青魚やオリーブオイルには血液をさらさらにする働きがあります。


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第三に、体型にかかわらず、エクササイズをします。

適度な運動が妊娠率を高めることは、多くの研究で報告されています。ウォーキングやジョギング、ランニング、水泳などの有酸素運動と、スクワットやプランク、ダンベルなどの筋肉に負荷をかけるレジスタンスエクササイズを組み合わせます。有酸素運動はできれば毎日、レジスタンスエクササイズは数日おきのペースで、どちらも継続することが大事です。

ダイエットは生活習慣の改善が必要なので、すぐに結果が出ないところがもどかしいところですが、適正体重を維持して健康を保つことは、出産後の育児においても、とても大切なことです。できるところから少しずつでも取り組んでいけば、長期的には必ずよい結果をもたらします。