循環器系を守るソバ


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12月31日の定番料理といえば年越しソバです。大晦日に年越しソバを食べることは江戸時代に定着したといわれますが、今も風習として深く定着しています。消化がよいので、体が弱い方でも負担が少なく食べることができ、皆で同じものを食べることができるのもうれしいことです。

栄養価が高いと言われるソバですが、中でも有名な成分といえばルチンです。ルチンは毛細血管を強化するので、動脈硬化の予防や脳卒中後遺症の改善によいといわれます。民間薬として、胃痛やのどの痛みをやわらげるのにも使われます。茎と葉には止血や抗菌作用があり、腫れをおさえるので傷薬として用いられます。


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最近は、ソバのいろいろな食べ方に注目が集まっています。例えば、黒殻を取り除いた状態のソバ抜き実がベジタリアンの方の中で人気になったことから、スープやごはんにまぜたり、お菓子やバーなども登場しています。全粒で挽いたソバ粉には利尿や解毒の働きがあるソバの外皮が含まれ、グルテンフリーの料理やスイーツに用いられます。

なにより気軽においしく食べられるのがソバの魅力です。中国の南部では、軽く湯切りをしたソバにパクチーやラー油をあえて、まぜそばにして食べます。いつもの味に飽きたらぜひお試しください。

本年もみなさまには大変お世話になり、心からお礼申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。