中国で人気のTCM茶

今、中国では健康志向の人々の間で、病院で処方されるTCM茶、すなわち伝統的な中国医学(Traditional Chinese Medicine)からヒントを得たハーブティーへの関心が高まっています。

例えば、不眠症に悩む患者さんには、不眠症や神経衰弱の治療に使われる漢方処方に基づいてナツメやネムノキなどが含まれるハーブティーが処方されます。これらのハーブティーは特定の症状に合わせて作られており、生薬が用いられるためお店では購入できず、入手するには処方箋が必要です。

オンラインで相談でき、医療保険も使うことができます。先に雲南省中医薬病院が著名な中医学医師の処方に基づいて作られたハーブティーを発売したところ、発売初日に1万袋が売れました。中国の漢方飲料市場は2023年は約8900億円でしたが、2028年には2兆円を超えると予想されています。

茶はもともと薬として使われており、いろいろな薬草が持つ効果を取り入れるのに薬茶という方法はとても便利です。私が開発したタンポポT-1エキスもお茶の形態です。

専門家に調合してもらうのもよいですが、皆さまにはぜひ食材や薬草の知識をつけて、季節や症状によってご自身に最適な一杯を楽しんでいただきたいです。

例えば、今、ミカンが旬ですが、ミカンの皮を干したものは漢方薬では陳皮と呼ばれ、食欲増進や消化促進、風邪薬として用いられます。陳皮と気持ちを落ち着かせて体に元気をつけるナツメをお茶にするのはいかがですか。お好みで体をあたためるショウガを加えてもおいしいです。

YouTubeでもいろいろな薬茶をご紹介していますので、あわせてご参照ください。

薄荷茶 https://youtu.be/jpSfexCc56I

桂花茶 https://youtu.be/Q-dKZomGt_o

オリーブ茶 https://youtu.be/bk5Wk14nSe8

千日紅茶 https://youtu.be/fDqDAQus4mg

<参照>
TCM teas are hotter in health market, ChinaDaily, 2025-01-02