『HEALTH PLUS Vol.51 2025』が発売中です。
今号のテーマは「ウェルビーイング可視化文化事業元年!」です。
今回、私は「反復着床不全への東洋医学の応用」と題してお話しました。
良好な胚を四個以上、かつ三回以上移植しても妊娠しない場合を反復着床不全といいます。不妊治療の保険適用が開始されて以来、若い方の受診が増えています。不妊治療において年齢は大きな要素なのでよいことのように思われますが、良質な卵子でも繰り返し着床しないという新しい問題が出てきており、私の漢方外来でも同様の相談が増えています。
反復着床不全の原因について、西洋医学では慢性子宮内膜炎、粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープなどの子宮内の環境問題、免疫の問題、内膜が薄いこと、活性酸素や血流障害の発生などがあげられますが、これらを東洋医学的視点から見るとどう考えるか、また、東洋医学的アプローチをどのように応用できるかについてお伝えしています。
日常生活での注意点から漢方薬も含めているので、一般の方から専門家の方まで役立てていただける内容になっています。ご一読いただければ幸いです。
春分が過ぎ、早咲きの桜が開花し始めました。
エネルギーあふれる季節が楽しみです。みなさまもどうぞ健やかにお過ごしください。
<参照>
■邵輝、「反復着床不全への東洋医学の応用」、『HEALTH PLUS』Vol.51 2025