むくみ予防にかんぴょう


出典:農林水産省ウェブサイト

夏は大人数で食事をする機会も多く、お寿司を食べることも増えるのではないでしょうか。食べやすい巻きずしに欠かせないのがかんぴょうです。

自治医科大の間藤卓教授が、かんぴょう巻を食べているときに思いついたことがおもしろいです。それは医学生が肌の切り傷などを縫う練習に使う縫合シミュレーターに「針を刺した時の抵抗が人肌に近い」かんぴょうを活用することです。シリコーンなどの樹脂製シミュレーターは数万円台と高価で、廃棄にも費用がかかりますが、かんぴょうだと1個当たりの費用は数百円です。食用に向かない固い部分を用いてフードロス削減も実現しているとのことで、すばらしいアイデアです。

ユウガオの実の皮を薄くむいて乾燥させたかんぴょうは、カルシウムやカリウム、鉄分などのミネラルを含み、食物繊維が豊富なので整腸作用があります。薬膳的にはのぼせの熱を冷まし、利尿作用で解毒する働きがあります。


出典:農林水産省ウェブサイト

国内生産量の9割以上を占める栃木県では、家庭でもかんぴょうをいろいろな食べ方で食べます。輸入品がなかったころのかんぴょうは高級品だったので、上手にむけなかったかんぴょうを無駄にせず、卵と汁物にした「かんぴょうの卵とじ」という郷土料理があります。

かんぴょうは味に癖がないのでひじきと炒め煮にしたり、パプリカやトマトとマリネサラダにしてもおいしいですし、おみそ汁の具にも使えます。乾物なので保存しやすいのも利点です。

<参照>
■『医学生の縫合練習にかんぴょう』、神戸新聞、2024/11/11
うちの郷土料理 栃木県、農林水産省