糖尿病の新しい型 5型糖尿病


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11月14日の世界糖尿病デーには、世界各地でブルーライトアップや啓発イベントが開催される予定です。世界保健機関(WHO)とともに世界糖尿病デーの制定に携わった国際糖尿病連合(IDF)は、2025年4月に糖尿病の新しい型である5型糖尿病を正式に認定し、診断基準と治療の概要を策定する作業部会を立ち上げました。

5型糖尿病は、長期的な栄養不足により膵臓の発育が妨げられ、インスリン分泌能力が著しく低下したことによる糖尿病の病型です。IDFの推定によると、患者数は2,000万~2,500万人に上り、特にアフリカとアジアで多く見られ、栄養失調の若年層や10代の若者に影響を与えます。

5型糖尿病の観察は新しいものではないので、摂食障害などで極端に痩せている方など栄養不足が原因と判断される場合は、病態に合わせてインスリン補充と栄養管理が治療の中心となります。ただ、日本糖尿病学会は、より慎重に科学的根拠と臨床的有用性を評価し、国際的な標準が確立されるのを待って正式な診断名として採用していないので、現時点では5型糖尿病として診断されることはありません。

国際的にも「5型糖尿病」は公式な診断名としてはまだ過渡期にあると言えますが、IDFが認定したことで病気に対する理解が進み、効果的な治療モデル作成の推進力となることが期待されます。議論の行方が注目されます。

<参照>
5型糖尿病:新しく特定された糖尿病の型、Stars Insider、9/26/2025