冬至の食べ物にはユズやカボチャなどいろいろなものがありますが、冬に一番おいしくなると言われるナマコもそのひとつで「冬至ナマコ」といわれます。ネズミに似ているため漢字では「海鼠」と書きますが、英語ではsea cucumber、海のキュウリと言われます。
古事記にも記載があるナマコは、日本では古くから利用されてきました。酒の肴として酢の物がおなじみですが、ナマコの腸を塩辛にしたコノワタや卵巣を乾燥させたコノコは高級珍味とされます。
中国では、ナマコは朝鮮人参のように滋養強壮効果があるので「海の人参」、海参と呼ばれます。「黒いダイヤ」とも言われるナマコは、江戸時代から日本産の品は高値で取引されていました。
中国では干しナマコを使います。生薬として腎精や陰血を補う作用に優れているとされ、腎の衰えからくる様々な症状に使われます。滋養強壮や血行促進によく、コラーゲンやコンドロイチンが含まれているので美容にもよいです。
ナマコは、特別な日のご馳走や高級薬膳でも人気の食材です。一晩かけて戻したナマコに気血を補うナツメや体をあたためるショウガと煮込む薬膳スープは、高齢者の滋養強壮や産後の体力回復に喜ばれます。
ナマコには体を切り離されても再生する強い生命力があります。この機会にぜひナマコのパワーを手に入れてください。


