【運気論】二の気の養生法

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2024年、甲辰の五運六気は土運太過、太陽寒水司天、太陰湿土在泉になります。前半は寒気が支配し、後半は湿気が支配します。

3月20日から5月19日にあたる二の気は、主気が少陰君火、客気は陽明燥金で、以下の記述があります。

二之气,自春分日子正,至小满日戌正,凡六十日有奇,主位少征火,客气阳明金,中见土运,金土相和,大凉反至,民乃惨,草乃遇寒,火气遂抑,民病气郁中满,寒乃始,宜治阳明之客

本来なら春分ころからあたたかくなりますが、寒さが残るため体調を崩しやすくなるとあります。春に陽の気が上がらないと気がうまく流れなくなり、気持ちがふさいだり、おなかが張りやすくなります。

二の気の養生のポイントは気血をめぐらせることで、温灸と松節がおすすめです。

先日、ある患者さんが「雨の後に体が冷えると痛みが出る」と言われており、温灸をすると「楽になった」と喜んでおられました。神闕(しんけつ)と大椎を温灸であたためて、気をめぐらせましょう。

Illustrated by きくちまり

漢方では温陽活血の松節がよいです。
温陽活血とは体を温めて血流をよくすることで、痛みと気うつの改善を助けます。