
(C)Nobel Prize Outreach.Photo:Dan Lepp, 共同
今年のノーベル賞の晩さん会で出されたメイン料理は、白身魚にコンブやホタテを詰めた一品でした。
コンブに含まれるうまみ成分であるグルタミン酸は、イノシン酸を含む食材と合わせて食べると、相乗効果でよりおいしく感じられると言われます。コンブをうまみのベースとしてイノシン酸の白身魚をあわせ、さらにグルタミン酸のホタテを重ねたメイン料理は、それはおいしい一品であったと思います。
白身魚、ホタテ、コンブの組み合わせは、薬膳的にも「入れる」と「出す」のバランスが取れたレシピです。
白身魚は健脾・補気といって 胃腸の働きを整え、エネルギーを補います。消化しやすいのもよいです。ホタテは滋陰といって、体に必要な潤いを補い、こころを安定させて焦燥感を和らげます。コンブは解毒を助けます。軟堅散結といって、体内の硬いしこりや腫れをやわらかくし、体内の余分な水分や熱を排出する働きがあります。
コンブと言うと、「出汁をとる」など少し身構えてしまいますが、普段使いしてこそ価値のある食材です。代謝を活発にし、成長を促進するヨウ素が豊富に含まれ、美しい髪と肌を作ります。食物繊維のアルギン酸やフコイダンは血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整えます。コンブには牛乳の20倍以上のミネラル、約7倍のカルシウム、40倍近くの鉄が含まれ、吸収率もよいです。
常温で長期保存でき、わざわざ出汁をとらなくても、はさみで細かく切ったコンブをお味噌汁やおかずに入れて具材として食べると楽ですし、とろろなら乗せるだけという手軽さです。ぜひ、毎日の生活で活用してください。

