漢方薬としてのスギ

花粉症のシーズンですね。
私も花粉症がひどいので、毎年、苦労しています。

花粉症の原因と言えば真っ先にやり玉にあがるのがスギ花粉なので、特にこの時期はなにかと印象の悪いスギですが、漢方薬としてはとても有用な植物です。

『本草綱目』という有名な漢方の本には「杉の木、皮、または葉を煎じて水虫に使う」とあります。抗真菌作用があるので、しばらくの間、杉葉の煎じ液で足を洗うと水虫が改善します。

スギは先日、意外なところでも効果を発揮しました。

「カンジダ感染でかゆみがある」と友人から電話があり、杉葉を煎じた液をお風呂に入れるように伝えたところ、後日、「よく効いた」との連絡がありました。

漢方的に、かゆみや皮膚病は湿の邪気と考えるので、湿を取るスギを使いました。

冬は血液循環が悪くなるので一層、感染しやすくなります。
杉葉のお風呂は体をあたためる働きもあるので一石二鳥です。

スギの話はYouTubeでも公開しています。
ぜひあわせてご覧ください。

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