鉄と葉酸を補う食材 ナツメ


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バイエル薬品がコロナ禍での生活習慣の変化による妊婦の栄養素摂取状況の実態を調査し、「コロナ禍妊婦栄養研究」として結果を公表しました。

コロナ禍における妊婦の食生活の変化として自炊が増えたこと、そして朝食欠食率が減少したことはよかった一方、間食が増えたのは、外出しにくいことからくる運動不足と相まって好ましくないことに思われます。

レポートによると、妊婦が不足させやすい栄養素ランキングの第一位は鉄で、全妊娠期を通じた鉄の不足率は97.8%でした。
鉄はすぐに補給できるものではないので、継続して十分に摂取することが必要です。

葉酸も、重要性が積極的に伝えられているにもかかわらず、全妊娠期を通じた不足率は87.1%にもなっています。
食事からの摂取だけでは十分ではないので、妊娠期間を通じてサプリメントの使用がすすめられています。

食生活において、鉄と葉酸を補う第一選択肢はナツメです。

中国では、貧血を予防するナツメは女性の宝と称されます。お茶請けの定番で、お菓子や料理にもよく使われるナツメは、砂糖や甘味料を使用しなくても果実の甘味だけで十分おいしいと、最近、日本でもナツメチップやナツメ茶が人気です。

漢方で鉄の補給に適しているのは大棗(ナツメ)と当帰です。
日本の当帰はとても品質がよく、大和当帰は中国での評価が高いです。

当帰についてはYouTubeでも紹介していますのであわせてご覧ください。

<参照>
■バイエル薬品株式会社・一般社団法人ラブテリ、「コロナ禍妊婦栄養研究」、2022年