生活習慣病改善にイカ

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シロイカが旬を迎えています。

私は薬膳料理のプロデュースにも携わっており、お造りにはよくイカを入れます。
時々、「コレステロール値が高いので、イカは食べないほうがよいですか」と聞かれますが、少量ですので問題ありません。

イカはコレステロール含有量が多いからと敬遠されがちですが、高タンパク質で低脂質な食材であり、タウリン、ビタミンE、DHA・EPAなどが含まれます。

タウリンはコレステロールを減らす、心臓や肝臓の機能を高める、視力の回復、インスリン分泌促進、高血圧の予防など、さまざまな効果があると言われています。

抗酸化作用があるビタミンEや美肌を作るコラーゲンも含まれ、よくかむので早食い防止にもなります。ですから、食べ過ぎに気をつければ、生活習慣病改善にはよい食材です。

兵庫県の香住はカニで有名ですが、シロイカを目当てに多くの観光客が訪れるようになり、夏の名物となっています。

シロイカは人の手が触れただけで死んでしまうほど繊細で、宿や飲食店に生きたまま届けるには細心の注意が必要とのことです。
なかなか市場には出回らないと思いますので、さばきたてを食べるにはやはり香住に足を運ぶのがよいようです。

<参照>
■長谷部崇、「コリコリ食感が格別」シロイカ生け造り、さばきたて満喫 “繊細な”夏の味、但馬・香住に登場、神戸新聞、2023/7/10
タウリン、厚生労働省 e-ヘルスネット