疲労回復にビタミンB1

Photo by Pixel-Shot

3月16日は1910年に鈴木梅太郎がオリザニンの抽出に成功した日と言われています。

オリザニンは一般的にはビタミンB1という名称で知られています。この発見により、玄米よりも白米を食べるようになったためビタミンB1が欠乏して起きる脚気の患者が大きく減少しました。

ビタミンBにはホルモンバランスを調整する、疲労を回復する、代謝をサポートする、末梢神経を正常に保つなどの働きがあります。

最近、疲れが取れないと感じておられる方はビタミンB1が不足気味かもしれません。

ビタミンB1が不足するとエネルギーが十分に作られず、疲れを感じやすくなります。また、脳に十分なエネルギーが供給されないので、集中力や記憶力が低下し、こころが不安定な状態になりやすくなります。

ビタミンB1は豚肉やサケ、豆、ホウレンソウ、切り干し大根など多くの食品に含まれますので、一般的な食事をしていればそれほど不足を心配することはありません。

重要なのは、ビタミンB1を取るだけでなく、お菓子やジュースを取りすぎない、そしてお酒を飲み過ぎないということです。

ビタミンB1は糖質からのエネルギー産生を助けます。ですから、お菓子やジュースをとりすぎるとそれらにビタミンB1が多く使われてしまいます。また、お酒を飲み過ぎると、アルコールの分解にもビタミンB1が使われてしまいます。

季節の変わり目に体がついていかず、だるさを感じやすくなるころです。
食生活を見直すところから養生していきましょう。