夏の空にサルスベリの赤い花が映えます。
暑い最中にもかかわらず長く花が咲き続けるということで百日紅とも呼ばれます。
鎌倉時代には日本に伝わり、床柱にも用いられます。
百日でも花の命としては十分に長いと思いますが、千日紅という名を持つ花もあります。
江戸時代の『花壇地錦抄』に「花の色かわらずして重宝なる物」と記載があり、日本で最初のドライフラワーの記録と言われているそうです。
たしかに、これなら長く花を楽しむことができただろうと思います。
千日紅は漢方として喘息や咳などの気管支の病気や、活血作用があるので生理不順にも使われます。
中国では千日紅のお茶がよく飲まれ、お湯を注ぐと花が咲くように現れる工芸茶も人気です。ジャスミン茶やほうじ茶と相性がよく、ご家庭でも簡単に作れます。
千日紅のお茶の作り方はYouTubeで公開しています。
ぜひ、あわせてご覧ください。
<参照>
■山下景子、『花の日本語』、幻冬舎
■YouTube【妊活のための体づくり】気管支の不調に千日紅