【運気論】初の気の養生法


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2026年は丙午(ひのえ・うま)です。丙午の五運は水運太過、六気は少陰君火司天、陽明燥金在泉です。「熱」と「冷」と「乾」が混在し、年間を通じて冷え(水)と熱(火)がぶつかり合うため、気候が激しく変動する年になると考えられます。

大寒(2026年1月20日)の最初の申日から、春分(2026年3月20日)の最初の馬日の60日間にあたる初の気について、以下の記述があります。

初之气,自乙巳年大寒日申初,至是岁春分日午初,凡六十日八十七刻半,主位太角木,客气太阳水,中见水运,气与运同,地气迁,燥将去,寒乃始,蛰复藏,水乃冰,霜复降,风乃至,阳气郁,民反周密,关节禁固,腰 痛,炎暑将起,中外疮疡,宜治太阳之客,以苦补之,以咸泻之,以苦坚之,以辛润之,岁谷宜丹,间谷宜稷,虽有寒邪,弗能为害,是气也。用寒远寒,无犯司气之寒。

初の気の主気は厥陰風木(風気)、客気は太陽寒水(寒気)です。初の気の期間は毎年「厥陰風木」が主気であり、風が支配します。「春一番」の風が吹き、温かい風が山の雪を溶かし、川の雪解け水を増やします。

環境の風としてインフルエンザや風邪が流行し、体の中の風、内風として昔の言葉でいう中風、すなわち脳卒中が増えます。東洋医学の考えでは、去風といって風邪をとることが必要です。後頭部にある風府や首の後ろにある大椎というツボに温灸するとよいです。また、シナモンや紅茶は体を温める働きがあるので、冬はシナモンティーがおすすめです。

丙年は水運太過といって、一年を通じて水の気が強く、湿り気を帯びた冷えになる傾向があると東洋医学では考えられています。そのため、関節が固まり、腰痛が起こりやすくなります。寒さで関節が固まるのを予防するために、体を温めて関節の痛みをとる働きがあるショウガを使うとよいです。腰痛に対しては、腰の命門や下腹部の関元というツボに温灸するとよいです。サウナや温泉もおすすめです。


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食事は体をあたためるものを意識して摂ります。東洋医学で大熱といわれる体を強く温める働きがある鮭や羊肉がよいです。中国では、火鍋という羊肉を使った料理がからだを温める料理として有名です。