Illustrated by smile
ジェンダー問題の解決や女性が働きやすい環境整備などを背景に、近年、PMSや月経痛に関する話題が増えてきたように思います。
PMSは月経前症候群のことで、月経前に1週間くらい続く身体的・精神的症状をいいます。
そして、最近注目されているのがPMDD、月経前不快気分障害で、これは特にメンタルに症状が強く出る状態をいいます。強い怒りや悲しみ、集中力の低下などで、家から出られないなど日常生活に支障が出る方もおられます。
私は不妊治療をされている方とも接しており、ただでさえ生理前は負担が大きいのに、生理が来るたびに大きな悲しみがさらにのしかかってくることを本当に気の毒に思います。
そんなときに何かを言われてもそれどころではないかもしれませんが、不安定な気持ちに対しては、こころの入れ物としての体を大切にすることが案外、効くことがあります。
散歩をする、早く寝て早く起きる、あたたかくする、よくかんで食べるなど、あたりまえのことをあたりまえにすることに意識を向けてみるのもひとつです。
PMSの症状は人によって毎月違うので対処方法も千差万別です。ご自身の体には代わりがありませんから、ご自身がつらいと思われるなら、体からのメッセージを素直に受け止め、まわりにも助けを求めて労ってあげてください。