【運気論】終の気の養生法


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2025年は乙巳(きのと・み)です。乙巳の五運六気は金運不及、厥陰風木司天、少陽相火在泉です。1年の前半は風気が支配し、後半は火気が支配します。11月25日から2026年1月20日にあたる終の気について、以下の記述があります。

终之气,自小雪日酉正,至大寒日未正,凡六十日有奇,主位太羽水,客气少阳火,中见金运,畏火司令,阳乃大化,蛰虫出见,流水不冰,地气大发,草乃生,人乃舒,其病温厉,宜治少阳之客

五運は金運ですが、六気は一年の後半をつかさどる少陰君火が客気です。寒くならず温暖になり、発熱性疾患が流行すると予測されます。タンポポやゴボウ、パクチーなど抗ウイルス作用のある食材がよいです。
感染症の予防として、足三里への温灸もおすすめです。


Illustrated by エト108

六気は、乙巳の『終の気』の主気は太陽寒水で、客気は少陽相火です。冬は閉蔵の季節です。植物の種は地下や蔵にしまいこまれ、多くの動物が、鳥やシカなど比較的活発に過ごす動物もいますが、冬眠や活動量を大幅に減らします。人間の陽気も閉蔵し、外に出さないほうが良いです。

冬は腎の季節です。腎は、東洋医学において生命のエネルギーや成長・老化、水分代謝、生殖機能など、体の根源的な働きを司ります。食養生においては、補腎作用のある山芋や松の実、クルミ、魚がよいです。

健康を願う松の実のタルト

また、本来は寒水の季節で陰を補うべき時ですが、温暖なので意識して陰を補いましょう。

腎陰を補う食材としては、黒豆、ひじき、昆布などの黒い食べ物がよいです。

寒くなってきたので鍋料理にするならカニ鍋がお勧めですが、カニは体を冷やす性質があります。中国ではカニを食べる時はショウガや黒酢などが添えられ、体を冷やすカニと体を温める薬味でバランスを取ります。