松節は松が傷ついた部分を修復するために治癒成分が集まったものです。痛みをやわらげる、体をあたためる、湿を取る、瘀血を取る、血流を改善するなどの働きがあるので、古くから生薬としてさまざまな症状に使われてきました。
中国の古書に「女性の病気を治す」と記載があるように、子宮内膜症や子宮筋腫など女性の諸症状にもよく使われますし、香りがあるので気持ちの落ち込みにも使われます。
松節は血流を改善すると言われますが、それを証明する研究のひとつが、松節は血小板活性化因子(PAF)と好中球による顆粒内容物放出を抑えるというハーバード大学の報告です。
体内で炎症が起きると警報物質であるPAFが放出され、血小板が活性化されて凝集し始め、小さな血の塊、すなわち微小血栓が作られます。これは血流に少なからず影響を及ぼします。なぜなら、血管全体の9割以上を占める毛細血管は、直径が100分の1ミリしかなく、赤血球が「やっと通れる」細さしかありません。一方、微小血栓は赤血球と同じくらいか、それ以上の大きさと言われます。
さらに微小血栓は複数が連なって長く伸びた状態になることもあり、そうなると血管を塞いでしまったり、狭いところを無理に通り抜けた赤血球が傷ついてしまうことがあります。炎症や免疫異常で体の複数個所で微小血栓が発生すると、臓器機能低下を引き起こす恐れもあります。
松節の働きは長い年月をかけて集まった症例に裏付けられていますが、最近はデータによる検証も積極的に進められており、期待の高さが伺えます。
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来年もみなさまのお力になれるよう精進してまいります。
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