神戸牛、松阪牛とともに三大和牛のひとつとされる近江牛を天保10年(1839年)から扱う岡喜牧場は、牛の背中をお灸で温めることで出産後の回復と繁殖を促す効果があるのではないかと試行錯誤を重ねています。
お灸は健康増進、疲労回復に効くとされ、日本では仏教伝来のころから行われてきました。ダルビッシュ有投手が登板日に欠かさないルーティンとして、せんねん灸太陽を約20個貼ることを「これがないと先発できません」のタイトルでライブ配信していましたが、最近はプロスポーツ選手のコンディショニングに活用されることも多く、スポーツケアのひとつとして注目を集めています。
「牛に良いとされる事はなんでも試す」という熱意で肥育に携わる岡喜牧場を営む岡山健喜さんは「再び出産できるまでの期間が短くなっている感触がある」と話し、食欲不振に対する効果も探るとのことです。滋賀の代名詞であるもぐさと近江牛の組み合わせがうまくいかないはずがないと期待しています。
<参照>
■近江牛に「おきゅう」、神戸新聞
■ダルビッシュ 登板準備の”アイテム”1回約1372円「まじでいいです。これがないと先発できません」、東京中日スポーツ、2020年11月8日