将軍吉宗が名付け親の野菜


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小松菜が店頭にたくさん並ぶようになってきました。年中出回る小松菜ですが、やはり旬のものは茎や葉がしっかりとしていて、おいしさも格別です。

小松菜という名前は、八代将軍吉宗がつけたと言われます。

吉宗が鷹狩りで小松川村を訪れた際、雑煮に入っていた青葉の味と香りを気に入り、名を尋ねたところ「特にない」ということで「小松川にちなんで小松菜と名付けよ」と命じたとのことです。

ちなみに、江戸の雑煮に餅と小松菜が入れられたのは「名(菜)を持ち(餅)上げる」という語呂合わせが縁起がよいとされたからだそうです。

小松菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれ、特に鉄とカルシウムを摂るのによい食材です。鉄分の吸収を助けるビタミンCも含まれますし、カルシウムはホウレンソウの3倍以上も含まれています。

カルシウムはビタミンDと一緒にとると吸収されやすくなりますので、卵や桜エビ、ジャコなどを合わせるのがおすすめです。

煮ても炒めてもおいしい旬の小松菜。
ぜひ、たくさん召し上がってください。

<参照>
■車浮代、『江戸っ子の食養生』、ワニブックス