糖尿病におすすめの野菜


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濃い緑色が映えるブロッコリーがおいしい季節です。

ブロッコリーはがん予防効果の高い食材として知られていますが、東北大学の研究チームが、ブロッコリーが糖尿病患者で増加するタンパク質の発現を抑制することを報告し、食事療法に取り入れることで糖尿病の予防・改善に貢献できるのではないかと期待されています。

糖尿病予防にはタンポポの葉もよいです。日本では食材としてそれほど一般的ではありませんが、欧米では春にタンポポ葉で解毒するのが習慣です。

私が長年研究を続けている糖鎖、T-1はタンポポの葉から抽出したものですが、食事をした30分後にT-1を飲むグループと飲まないグループに分け、それぞれの血糖値を測定した結果、飲んだグループは飲まなかったグループより血糖値の平均が低いことがわかりました。

また、動物実験により、T-1が毛細血管の循環をよくすることも確認しています。糖尿病は細かい血管にダメージを与えるので、細かい血管がたくさん集まるところ、例えば目や腎臓などに影響が出やすいです。T-1の毛細血管循環促進と利水の働きは、糖尿病によって引き起こされるさまざまな不調改善に有用です。


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2026年度からブロッコリーが指定野菜に追加されるとのことで、一層、身近な野菜になっていくと考えられます。糖尿病のお薬を飲まれていたとしても、やはり基本は食事療法と運動療法です。食材の知識をバージョンアップして、有効に活用していきましょう。

<参照>
■斎藤芳郎 他、「食品成分による糖尿病増悪因子の制御方法を解明―糖尿病を予防する新たな戦略開発に期待―」、東北大学大学院薬学研究科プレスリリース
掲載誌:Communications Biology
DOI:10.1038/s42003-023-05449-y
URL: https://www.nature.com/articles/s42003-023-05449-y