秋の養生のポイント


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東洋医学的に秋の養生のポイントは2つあります。

1つめは体の湿を取ることです。

一般に秋は乾燥の季節と考えられていますが、立秋から9月の間は台風も多く、湿気が強いです。

中国の古書、『素問』に「秋に湿に傷つけられると咳となる」とあるように、咳や鼻水が出やすくなります。また、胃腸の調子が悪い、食欲が落ちる、体が重だるくなるといった症状も多くなります。

体から余分な水分を取るとよいので、利尿作用のあるタンポポや温灸で湿を取ります。

2つめは食べ物で補陰することです。

春と夏は陽を、秋と冬は陰を養う季節です。
陰が足りないと、体の上に気があがってのどが渇きますが、秋に陰が足りないと、他にも不眠や乾燥肌といった陰虚の症状が強く出ます。

秋は湿気が強いのに、体内は乾燥しているので対処がむずかしいですが、食べ物で内側から調整するとよいです。

秋に旬のくだものはたくさんあり、カキやナシなどジューシーで体を冷やす甘い物が多いです。これらは補陰になります。

YouTubeで「秋の薬膳」も公開していますので、ぜひご覧下さい。