T-1で目の健康を守る


Illustrated by うりぽん

10月10日は目の愛護デーです。
数字の「10」を横にすると眉と目の形になるからということですが、最近はスマホを手放せない方も多く、目にかかる負担が増えています。

現在、中高年の失明原因の1位は緑内障です。眼圧が高いと緑内障を発症しやすくなりますが、日本では正常眼圧緑内障、すなわち眼圧は正常範囲にあるのに視神経が障害される緑内障が多いです。視神経が耐えられる眼圧が低い、または視神経の血流悪化が原因として考えられています。


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目は毛細血管の塊であることから、東洋医学では目の健康を守るために血流改善と利水を重視し、目の症状に対して菊がよく用いられます。

菊には抗菌、抗ウイルス、抗炎症、血流改善、利水の働きがあり、漢方の杞菊地黄丸はドライアイや疲れ目、目の充血など目の不調を改善したいときの定番です。

日常的には、目の健康を守るために、中国では菊花茶がよく飲まれます。秋の乾燥によるのどの痛みにも菊花茶はおすすめです。菊花の苦味が飲みにくい時は、緑茶やウーロン茶とブレンドしたらおいしくいただけます。


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私はキク科のタンポポを長年研究しており、タンポポの葉から抽出される成分、T-1に血流改善や利水の働きがあることを確認しています。

菊花は体を少し冷やす性質があるので、冷え性の方が頻繁に飲むのは注意が必要です。このような場合は、T-1を使用するとよいです。個々の体の状態によって使い分けることが大切です。