【運気論】終の気の養生法


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2024年、甲辰の五運六気は、土運太過、太陽寒水司天、太陰湿土在泉です。11月22日から来年2025年1月20日にあたる終の気は以下の記述があります。

终之气,自小雪日午正,至大寒日辰正,凡六十日有奇,主位太羽水,客气太阴土,中见土运,气与运符,地气正,湿令行,阴凝太虚,埃昏郊野,民乃惨凄,寒风以至,反者孕乃死,宜治太阴之客。

主気が太陽寒水、客気は太陰湿土、すなわち主気は「寒気」、客気は「湿気」が支配します。これに五運の土運太過が重なるため、土に土が重なった状態、天符となります。

寒冷と湿気が支配するうえに湿気が強くなりますので、養生には温灸をおすすめします。温灸の火の力がパワーを充填し、体から余分な水分を除いてくれます。

温灸をするのにおすすめのツボは、太陽経の腎兪です。太陽経を通じさせて利水します。


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足にある陰稜泉(いんりょうせん)というツボは、五行の土である脾経に属し、水穴なので利水、利湿の働きがあります。


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陽を補うには大椎、命門がよいです。命門は補腎にもよいです。


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食べ物も、体をあたためて利湿するものがよいです。
体をあたためて利水するショウガはどんな料理とも相性がよいので、ちょくちょく使うとよいです。今、旬を迎えているサケも体をあたためて鹹味で補腎するのでおすすめです。