赤ちゃんを迎えたいと思われたら、多くの方にとって最初のステップは基礎体温を測って排卵日を予測することだと思います。基礎体温を継続的に記録することで体のリズムを把握することができ、健康チェックもできます。
とはいえ、毎日の計測と記録は面倒だと感じる方は少なくなく、ルナルナとオムロンヘルスケアが共同で行った調査では、「基礎体温を測ったことがある6割以上が継続的な計測を断念した経験がある」と報告されています。
子宝の相談を受けているときに、私も基礎体温をつけることをお話しますが、ある時「おりものシートではだめですか」と聞かれました。よくわからなかったのでお伺いすると、「排卵日を予測するのが目的なら、妊娠の可能性が高いタイミングをチェックできるおりものシートがある」とのことでした。
おりものは女性の体を守る役割があり、健康状態をチェックするバロメーターとなります。妊活タイミングをチェックできるおりものシートは、妊娠の可能性が高い約6日間の期間反応してシートに2本線が出るので、その日から約2日以内に性交渉のタイミングをとると妊娠の可能性を高める期待が持てるというものです。アプリと一緒に使うこともでき、思い立ったらすぐできるので、妊活のハードルを下げるよい商品だと思いました。
興味深いのは、「基礎体温を測る=妊活」と思われがちですが、前述の共同調査で、基礎体温計測のメリットとして「生理日や生理周期をより精度高く知ることができるようになった」「体調の変化が起こるタイミングがよりわかりやすくなった」などの「普段の体調管理に役立つ」という意見が上位にあがっているということです。
ですからなおさら、パッケージに「妊活」と大書きしてあるのは少しもったいないような気がします。妊活目的をあまり知られたくない方もおられるでしょうし、さりげないパッケージデザインになれば、もっと多くの方が関心をよせるのではないかと思います。
自分の体のことを知るのはとても大切です。ヘルスケア産業は市場の伸展が見込まれ、今後もいろいろな商品やサービスが出てくることが見込まれます。アンテナを広く張って、ご自身のライフスタイルに合ったものを活用してみてください。
<参照>
■ルナルナ×オムロンヘルスケア「国際生理の日」特別企画!基礎体温に関する意識調査、株式会社エムティーアイ、2022年10月12日