12月21日には冬至を迎えます。冬至といえばカボチャということで、この時期、スーパーにはカボチャがたくさん並んでいます。
カボチャは、野菜というにはもったいないほど私たちの健康をサポートしてくれる食材です。いろいろなビタミンやミネラルを含む栄養価の高い野菜で、特に多糖類の機能の高さが注目されています。私も多糖類については詳しく研究していますが、カボチャの多糖類が糖尿病の予防や改善、免疫力活性に役立つ可能性については大いに期待しています。抗酸化作用も高く、食べる薬と言っても過言ではないと思います。
焼いても蒸しても揚げてもゆでてもおいしいカボチャですが、つい食べ過ぎてしまう年末年始は、蒸したものをおやつや一食の代わりにするとよいです。カボチャの多糖類は糖尿病の予防や改善によいといわれており、腹持ちがよく甘みがあるので、食べた満足感があります。
カボチャで忘れてはいけないのはタネです。
中国では、カボチャのタネをおやつやお茶うけによくつまみます。中国では気持ちが落ち込むときはカボチャの種を食べるとよいと言われます。脳の疲れをやわらげる脳内の情報伝達に重要なグルタミン酸が多く含まれ、脳を健康に保ちます。子宝関連では男性のED対策や母乳の出をよくすることが注目されています。
カボチャのタネはワタを取って殻を割るのが面倒ですが、ひと手間をかける価値は十分にあると思います。市販品もありますので気軽に試してみてください。
<参照>
■森昭彦、『身近な野菜の奇妙な話 もとは雑草? 薬草? 不思議なルーツと驚きの活用法があふれる世界へようこそ』、SBクリエイティブ