波自加彌神社と薬味


Photo by Honki_Kumanyan

波自加彌神社、一見、何と読むかわからないこの神社は「はじかみじんじゃ」と読みます。
香辛料の神様である波自加彌神をお祀りする日本で唯一の神社です。

「はじかみ」は歯で噛んで辛いもの、例えばショウガやワサビ、サンショウなどのことです。毎年6月に開催されるはじかみ大祭では特製のショウガ湯が振る舞われますが、今が旬のショウガは、まさに食べる薬です。

刺身や寿司では殺菌のためのショウガが欠かせませんし、魚や肉の臭み消しや食欲増進など、毎日の料理に使うために冷蔵庫に常備されているもののひとつです。

食事だけでなく、風邪の引き始めや二日酔い、吐き気止め、打ち身、神経痛など、民間療法としても幅広く使われます。

もちろん漢方でもショウガは多くの漢方薬に配合されており、生の古根茎を生姜、蒸して乾燥したものを乾姜として使い分けるほど重要な薬剤です。

波自加彌神社では、通常のお守りの他に、料理上達・調理安全を願う「料理上達守」、酒難除け・美酒佳肴を願う「福酒守」、そして食運向上の「美食守」というユニークなお守りがあります。

美食守は「おいしい食べ物に巡り合えますようにお願いいたしました」ということで、あやかりたい方はたくさんおられると思います。

どうぞ、薬味を活用して、みなさまが楽しい食の時間を過ごされますように・・・。

<参照>
波自加彌神社HP