妊活スタンプの活用法


Photo by 涼風

2021年3月14日、子宝カウンセラーの会が開催され、NPO法人Fineの松本亜樹子理事長にご講演いただきました。事前に松本先生への質問を募集したところ50以上の質問が寄せられ、絞りに絞っておたずねしましたが、質疑応答の時間が通常では考えられないくらいの長さになってしまいました。

例えば、このような質問がありました。

Q:排卵期にタイミングを取る時、男性側にはどのように伝えるとよいですか。

「男性側にプレッシャーになってはいけない」「でもちゃんと伝えなければいけない」と堂々巡りになりそうな質問ですが、松本先生はこのように答えておられました。

A:何気なくというのは本当に難しいのですが、カレンダーにあらかじめ決めておいた排卵日マークをちょっと描き込んだり、SNSのスタンプを使っている方もおられます。「その日」というより「何日後」という感じで伝えるのがいいかもしれません。

「なるほど」と思いました。例えば「LINE スタンプ 妊活」で検索すると、いろいろなLINEスタンプが見つかります。これなら軽い感じで伝えることができます。

とはいえ、これはあくまで手段のひとつであり、松本先生が言われているように「『子どもが欲しい』と夫婦で気持ちを一つにしておくことが前提」です。やはり、どのような方向に進んでいきたいのかということをお二人でよく話し合うことが妊活の第一歩であり、それがしっかり定まっていてこそ、お互いにプレッシャーのないように方法を工夫していけるのだと思います。

松本先生が代表を務めておられるNPO法人Fineはコミュニケーションの提供、情報提供、公的機関への働きかけ、カウンセリング、啓発事業など不妊当事者の環境を向上させる様々な活動を行っておられます。ホームページに詳細が掲載されていますので、ぜひご覧になってください。

ご自身の経験に加えて多くの方の体験談から具体的にお話しくださる松本先生のお話はたいへん示唆に富み、参考になりました。長時間にわたり貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

<参照>
■子宝カウンセラーの会 HP
■NPO法人Fine HP