カボチャの花料理


photo by うさみのん

今、カボチャ畑では黄色い花が咲いています。イタリアやアメリカ南部、メキシコでは、カボチャの花はチーズなどの具材を詰めて揚げる、サラダやパスタのトッピング、スープやシチューに入れるなど、いろいろな方法で食べられます。

カボチャの花は漢方では南瓜花といい、清熱や解毒、利水の働きがあるとされます。熱性による腫瘍や化膿性炎症を鎮め、肝と腎を養う働きがあり、目や排尿のトラブルに使われます。

薬膳でもカボチャの花は解毒目的でスープやお茶などいろいろな料理に使われます。夏の養生には体の余分な熱を冷まし、疲労を回復させるカボチャの花と緑豆のスープがおすすめです。緑豆を煮てショウガと鶏肉を加え、最後にカボチャの花を加えて塩で味を調えます。緑豆で体の湿熱を取り、鶏肉で元気をつけます。

カボチャの花は卵とも相性がよいです。元気をつけて体を潤す卵を千切りのショウガと炒め、卵に火が通ったらカボチャの花を加えてさっと炒め合わせます。

雌花は受粉後、カボチャの実になりますが、1本のつるにたくさんの花が咲くので、授粉用に一部を残しておけば、残りの雄花は摘むことができます。日本ではカボチャの花はあまり食べられませんが、最近は道の駅や産地直売所においてあることもありますので、見かけたらぜひ一度お試しください。