利水で花粉症に備える


Photo by ゆるる_

1月25日、ウェザーニュースは昨年と比較して13日早く、福岡県がスギ花粉の飛散シーズンに入ったことを伝えており、早くも花粉症のシーズンが到来しているようです。2月中旬から格的な花粉シーズンとなり、今年は例年より多い傾向で、特に近畿は前年の約4倍の地域もあるとのことです。

東洋医学的に、アレルギー体質の原因のひとつは水の代謝が悪いことであると考えます。日本漢方には水毒という言葉があります。体内にたまった余分な水が諸症状を引き起こすので、日本の養生において利水は重要な概念です。

水の代謝においてポイントとなるのは、水の上源といわれる肺と、水の下源といわれる腎です。特に肺が弱くなると花粉症の症状があらわれやすいです。

腎が弱くなると、トイレに行く回数は増えますが量が少ないのでスッキリしません。若い方でも、腎に水がたまって冷えているために腎が弱くなっている方が結構おられます。

花粉症の症状を少しでも楽にするために、利水して土台を作っておくことが有効です。薬の効きもよくなります。

生薬としては体をあたためて湿を取る松節や、利水の働きがあるタンポポT-1エキスがよいです。花粉症対策に漢方薬を飲まれている方は多いですが、漢方薬はそれぞれの体に合わせて使うことが大事ですから、専門家に相談することをおすすめします。

花粉症で目のまわりに不快感がある方は、かっさマッサージもおすすめです。
過去の記事でご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

■目の不快感にかっさマッサージ

<参照>
今年全国初 福岡県でスギ花粉飛散開始 2月中旬から本格化、ウェザーニュース、2025/01/27