冬の血糖値対策は今からスタート


Photo by 月舟

冬になると血糖値が上がりやすくなるから、糖尿病やその予備軍の方は気をつけるようにと言われますが、これは、糖尿病でなくてもぜひ知っておいていただきたいことです。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者を中心とした研究チームによる「1型および2型糖尿病における血糖値の経時的パターン:持続血糖モニタリング(CGM)からの知見」という論文によると、研究チームが、米国退役軍人の電子記録から1型糖尿病患者892名と2型糖尿病患者1716名を特定して、持続血糖モニター(CGM)の解析を行ったところ、血糖コントロールは10月から2月にかけて悪化し、4月から8月にかけて回復したことがわかりました。

東洋医学的に注目なのは、「血糖コントロールは12月が最悪で、10月から2月にかけて悪化した」というところです。冬のいちばん気温が低い時に血糖値が最も悪化するのではなく、これから気温が低くなっていくことを体がキャッチして、悪化していることを示しているからです。

自然界では、動物は冬の寒さに備えて体に糖をため込もうとします。体がそのような傾向にある時に、年末年始は頻繁にご馳走を食べたり、生活時間が乱れがちになることで、一層、調子を崩しやすくなります。

東洋医学は予防を重視します。血糖値が高くなると血管、特に毛細血管を傷つけて、病気を引き起こす恐れがあります。糖尿病であるかどうかにかかわらず、冬は血糖値が高くなる傾向にあるということを知っていることは、健康を守る大きな武器になります。冬の体調悪化を予防しようとするなら、悪くなり始めるころ、つまり、今から気をつけることが大切です。

<参照>
■Jin J Zhou et al., Temporal Glycemic Patterns in Type 1 and Type 2 Diabetes: Insights From Extended Continuous Glucose Monitoring, J Diabetes Sci Technol. 2025 May 24:19322968251341264. Online ahead of print. doi: 10.1177/19322968251341264