疲労回復にニンニク

Photo by nipaporn

連日の暑さで食欲が落ちている方も多いのではないでしょうか。

食べないと体力も落ちてしまいますので、少量でも栄養になるものを取り、なるべく疲れをため込まないようにしたいものです。

食欲がないときに役に立つのが薬味ですが、疲労回復といえば、何をおいてもニンニクです。

日本でニンニクが食材として用いられるようになったのは比較的最近のことですが、薬用としては、奈良時代には既に使用されていたと言われます。
健胃、整腸、駆虫薬、血液をさらさらにする働きがあり、がん予防効果が最も高いもののひとつとしても知られています。

ただ、今も昔もニンニクと言えば気になるのはそのにおいのようで、『源氏物語』の「帚木」にもニンニクのにおいに関連した記述があります。

式部丞が久しぶりに女性を訪ねたところ、「風病のため、極熱の草薬を使用してたいへん臭いので、お会いできません」と断られるという話で、「極熱の草薬」として登場するのがニンニクです。

ニンニクのにおいは魅力のひとつなのですが、においはちょっと・・・という方は、薄皮をつけたままラップに包み、ひとかけあたり20秒程度、レンジ加熱するとにおいが気にならなくなります。