女性の症状を助ける阿膠


Photo by Yoshi.Yu

皆さま健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
2026年の干支、午にちなんで、馬に関連する生薬、阿膠(あきょう)についてお話しします。

阿膠はロバの皮を煮詰めて作ったコラーゲンの塊です。中国では2500年以上前から食用や薬用として用いられており、後漢時代の書である『神農本草経』には「激しい腹痛、悪寒、腰痛、手足の痛み、膣出血、安胎などに用いられる。長期の使用により体全体の負担を軽減し、健康状態を改善する」と書かれています。

生薬として、阿膠は主に補血、止血、滋陰・潤燥の目的で使われます。滋陰・潤燥とは体に潤いを与えることで、肌の乾燥や喉の乾きによる咳をやわらげます。

阿膠が含まれる漢方薬には、冷え性で唇の乾燥がある方の月経不順などに用いられる温経湯や、血を養い出血を止めて胎を安じる芎帰膠艾湯などがあります。

古くから妊娠維持や鎮痛に高く評価されていますが、近年は美容目的でも注目され、阿膠の原料となるロバ皮の需要が急増し、中国だけでなく世界各地でロバの個体数が激減しています。また、偽物や粗悪品の流通も問題になっています。
生薬は自然の恵みであることを忘れず、信頼できるメーカーを選ぶことが、これからも阿膠を使い続けるために大切なことであると思います。