妊娠しやすい体質を作るための食養生として、黄豆猪肚汤(大豆と豚ガツのスープ)をご紹介します。中国では家庭料理の定番ですが、薬膳でも脾胃を健やかにし、食欲不振や胃腸の冷えの改善に使われます。
豚ガツは豚の胃袋です。薬膳では以形補形といって、身体の悪い部分と形や機能が似ている食材を食べれば機能が回復するという考え方があります。ですから、 豚の胃を食べることで人間の胃が丈夫になるというわけです。
胃腸が丈夫になると気血を補うことができ、子宮の血流も改善されて卵子の質もよくなると考えます。気血を補うので産後の体力回復にもよいですし、大豆のイソフラボンと豚ガツのコラーゲンによる美容効果も期待できます。
豚の胃袋と大豆、ショウガ、白コショウというシンプルな材料を煮込むだけなので簡単にできます。ショウガとコショウが臭みを消して味を引き締め、体をあたためる効果を高めます。冬の寒さで傷ついた体を内側からケアし、不妊の原因となる冷えを改善します。
お好みでクコの実やナツメを足してもよいですし、妊活中であれば、干しシイタケやキクラゲを加えることをおすすめします。卵子の成熟や着床率の向上にはビタミンDが大切で、干しシイタケやキクラゲにはビタミンDが多く含まれます。また、脂溶性のビタミンDは、適度な脂質が含まれる豚ガツと煮込むことで吸収率がよくなります。
日本では豚ガツは焼き鳥やお店でおつまみとして食べられるのが一般的ですが、精肉店やネット通販で入手できます。ぜひお試しください。


