お金持ちほど健康で長生きする


Photo by Emma Simpson

「お金持ちほど健康で長生きする」といわれると身も蓋もありませんが、2016年に発表された論文、「The Association Between Income and Life Expectancy in the United States, 2001-2014(2001-2014 年の米国における所得と平均寿命の関係)」では、収入の下位1%と収入の上位1%では、40歳平均余命に男性は14.6年、女性は10.1年の寿命格差があることが報告されています。

病気になったときにお金があればよい医療を受けられるということも一理ありますが、それ以上に、彼らは健康が1番の資産であり、病気を治すことよりも、まず病気になりにくくすることを意識しているように思います。

健康への「投資」は、高価な薬や最新の医療設備が必要なわけではありません。質の良い食事と睡眠を取る、運動をする、ストレスをためない、自分の体の弱点を重点的にケアする、これだけでも長期的に大きな違いになります。億万長者でなくても、今日から取り組めることばかりです。

最近、一般誌やテレビ番組でもしばしば漢方の特集が組まれますが、それだけ多くの方が「自分の健康は自分で守ろう」と思われていることの表れではないでしょうか。漢方は長い時間をかけて検証されてきた知恵と経験の積み重ねです。これらを役立ててもらえるなら、これほど有意義なことはないと思います。

健康は全てのベースです。自分の体は一生乗り続ける取り替えのできない車ですから、どうぞ大切にしてあげてください。

<参照>
■Raj Chetty et al., The Association Between Income and Life Expectancy in the United States, 2001-2014, JAMA. 2016 Apr 26;315(16):1750-66. doi: 10.1001/jama.2016.4226., PMID: 27063997 PMCID: PMC4866586 DOI: 10.1001/jama.2016.4226

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする