ゴールデンウイーク中にみずがめ座η(エータ)流星群を追いかけた方もおられるでしょうか。
夜空においてなじみがあるのは、やはり月です。5月13日の満月は、花が咲く季節を待ち望んでいたアメリカの先住民には「フラワームーン」とも呼ばれています。
日本では、月でウサギが餅つきをしていますが、月の満ち欠けによって灸をしてはいけないツボを定めている中国の古書、『黄帝蝦蟇経(こうていがまきょう)』では、ウサギと一緒にガマガエルと樹木が描かれています。
東洋医学では月を重視していて、中国最古の医書といわれる『黄帝内経』には「月が満ちる時、気血は充実する」とあります。
気血が満ちるのはよいことですが、それらが体の中で詰まってしまうと、川の流れが詰まってごみが溜まり腐敗するように、とどまって熱を持ち、イライラや炎症を引き起こすことがあります。
このような場合、温陽活血といって、体をあたためて血流をよくする働きがある松節で気血の流れを促してあげるのがよいです。松節の香りは頭をすっきりさせ、リラックスさせる働きもあります。
満月の「実り」を十分に生かすために、松節を活用してみてください。
<参照>
■黄帝蝦蟇経