ご近所森林浴


Photo by 神奈川すいか

sushi(寿司)やsukiyaki(すき焼き)など海外でそのまま通じる日本語がありますが、そのひとつにshinrinyoku(森林浴)があります。

これまでもしばしば取り上げられていましたが、新型コロナウイルスによるストレス解消法として、近年、欧米ではさらに人気が高まっています。

森林浴の効果を示す論文は多数ありますが、それらを読まずとも、森の中を散歩すると気持ちがよいのはどなたも感覚的に納得されるのではないでしょうか。

「山にでかける時間なんてない」という方に朗報ですが、約2万人を対象にした英国の研究では、週に2時間でも自然にふれて過ごせば、心身の健康を改善できると報告されています。
一度に2時間取れなくても、細切れの時間をつなぎあわせてもいいそうです。

ドイツの研究チームは、街路樹にうつ病抑止効果の可能性があると発表しています。毎日、20分でも外出することで健康を増進することができます。

入院中であっても、自然を見ることから恩恵を受けることができます。
窓から自然が見える病室に入院されていた患者さんと、窓からレンガの壁が見える病室に入院されていた患者さんでは、同じ手術を受けたのに前者の方が早く回復し、強い痛み止めの投与も少なかったとする報告があります。

自然のパワーを得るのにわざわざ山奥に出かける必要はありません。
これからすごしやすい季節になりますから、ご近所の身近な自然を楽しんでください。

<参照>
■Susan Abookire, Can forest therapy enhance health and well-being?, Harvard Medical Publishing, May 29, 2020

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