【名古屋大】子宮内膜症に細菌感染が関連か

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名古屋大学の近藤豊教授の研究グループは、フソバクテリウムという細菌が子宮内膜症の発症を促すことを発表しました。

同チームが健康な女性の子宮内膜の細胞と子宮内膜症患者の病変部の細胞で遺伝子の違いを調べたところ、病変部の細胞でトランスジェリンというタンパク質が増えていること、また、子宮内膜症患者の細胞に多くのマクロファージが集まっていることがわかりました。

何らかの感染が起きている可能性が高いと判断し、最終的にフソバクテリウムという細菌が高頻度に存在していることを発見しました。

子宮内膜症モデルマウスにフソバクテリウムを感染させたところ、病変の形成が有意に促進し、また有効な抗生剤治療で病変が改善することが明らかになりました。

どういった患者に有効かなど、詳細を明らかにするために、同チームは既に臨床研究に着手しているとのことです。

子宮内膜症において、抗生物質による治療が可能になるかもしれないということで、今後の進展が注目されます。

<参照>
フソバクテリウム細菌感染は子宮内膜症の発症を誘導する - 子宮内膜症治療に新たな光!-、名古屋大学、2023.06.15