春のイライラに柑橘類


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もうすぐ立春を迎えますが、春になると自然界の陽気が上昇します。
それにつられて植物が芽吹き、虫や動物たちも活動を始めます。

人間も同じで、体の中で気が上昇しますが、急に上りすぎたり、頭部に熱がこもってしまうと、のどの渇きやのぼせ、めまい、イライラなどの症状があらわれます。

このような時は、旬の柑橘類を食べましょう。
柑橘類は上がりすぎた気を下に降ろしてくれるので、バランスが取れます。

このとき、白い筋と薄皮も一緒に食べてください。

白い筋には糖分やビタミン、ミネラルなど栄養が含まれています。
また、ポリフェノールの一種であるヘスペリジンには、中性脂肪低下や冷え性改善、ストレス改善等の効果が期待されています。

薄皮は食物繊維が多いので、便秘改善を助けます。
薄皮にもヘスペリジンが含まれ、血圧を抑え、血管を丈夫にする作用が注目されています。

ところで、「椪柑」は何かご存じですか。


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ポンカンです。

「カン」はミカンの「柑」として、「ポン」は何だろうと思われたことはありませんか。

ポンカンの「ポン」は、原産地インドの植民地時代の地名、ポーナ(Poona)に由来するとのことです。

ポーナは、現在はプネーという名前になっています。
ムンバイの南に位置するプネーにはトップレベルの研究開発機関やIT研究開発機関、高等教育機関があるので、世界中から人材が集まり、「東のオックスフォード」「東のシリコンバレー」の異名を持ちます。

受験生の皆さんは、勉強のしすぎで頭がボーッとなったらポンカンを食べてリフレッシュしましょう。
ガンジーに「熱心な者たちが崇高な目的のために集まる巣箱」と言われたプネーを起源に持つポンカンです。
きっと力になってくれるはずです。

<参照>
■田中修、『フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」』、講談社


ヘスペリジン研究会