春のめまいに温灸


Illustrated by 麦

春は三寒四温、すなわち寒暖が繰り返されるのでさまざまな不調が起こりやすくなりますが、特にめまいに悩む方が増えます。

春のめまいに試していただきたいのが温灸です。

中国、温州市の中西医結合病院では、めまいの症状を緩和させるために督脈への温灸を勧めています。

春は経絡が詰まりやすい季節です。
督脈という大きな経絡の詰まりを取ることで、体全体の気の流れがよくなりますので、同院ではめまいの他にも腰痛や不眠症、生理痛の緩和にも督脈への温灸を活用しています。

耳への温灸もよいです。

春は東洋医学では「肝」の季節であり、「めまいは肝に属する」と言われます。

耳ツボは欧米でも広く研究されており、耳ツボの「肝」に当たる場所は、わき腹の痛み、めまい、月経前緊張症、月経不順、高血圧、更年期症候群、眼疾患、神経衰弱の治療に使われます。

温灸を使えば、耳ツボの細かい場所がわからなくても、耳全体を温めて刺激することができるのでやりやすいのも利点です。

<参照>
用艾灸“打通”督脉 市中西医推“督脉灸”、温州新聞、2018年5月3日

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