街路樹にうつ病抑止効果の可能性


Photo by akizou

2月3日の立春を過ぎ、旧暦では春を迎えました。春はのぼせやイライラが多くなりますので、気持ちを晴らしていくとよいです。

食べ物では今が旬の柑橘類がおすすめです。さわやかな香りが気分をスッとさせます。中でもお手頃なのはキンカンです。一口サイズで皮をむく必要すらありません。口さみしい時にポイポイつまめばビタミンCの補充にもなります。

キンカンは漢方では「金橘」と言い、気をめぐらせ、吐き気を止め、咳を止め、酒毒を解毒するとされます。春は咳やのどの痛みが出やすい季節でもあります。のどの痛みにキンカンのど飴は日本でもよく知られていますが、咳止めや疲労回復としても砂糖煮やはちみつ漬け、ジャム、ドライフル-ツ、キンカン酒などいろいろな形で使われ、重宝されています。

そして、ぜひ散歩をしてください。ドイツの研究チームは約9800人を対象とした調査で、自宅から100メートル以内に存在する街路樹が多いほど抗うつ剤が処方される可能性と量が低下することがわかり、街路樹にうつ病抑止効果の可能性があると発表しました。わざわざ遠出をしなくても、ふだん目にしている植物で精神的な健康が得られるというのはうれしいことです。そろそろ梅の花も見ごろを迎えます。ご近所を散策して、身近な自然を感じてみてはいかがでしょうか。

<参照>
Street trees close to the home may reduce the risk of depression, iDiv, 25.01.2021

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