最先端の不妊治療と代替医療は補い合う存在


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オーストラリアのエンデバーカレッジが初の補完療法の全国調査を行い、妊娠希望、または不妊症の女性の50%以上が鍼を受け、30%以上が自然療法医に相談していることがわかりました。

また、妊娠を希望する女性の一部は、現在の医療制度では適切にサポートされていないということ、そして多くの医療スタッフが忙しすぎて、または妊娠前管理の教育を受けていないので適切なカウンセリングができていないということも研究で明らかになりました。

同カレッジのエイミー・スティール博士は、妊娠前管理が必要な女性のために従来の医学と自然療法がともに活用される必要があると言います。そして、鍼やほかの代替医療を選択する不妊患者の数は増加しています。

39歳で妊娠したキャシー・ブラウアーさんは、定期的に鍼治療を受けたことが妊娠を助けたと思っています。「IVFの医師の許可を得て鍼治療を受けました。鍼治療で生理周期が整い、ストレスを取り去ることができました。吐き気や胸やけなどのつわりを軽減するために今も鍼治療を続けています」とキャシーさんは言います。

キャシーさんが「IVFの医師の許可を得て」と言うように、最先端の不妊治療と代替医療は決して相対するものではなく、患者さんのために補い合うものであると思います。クリニックに行けば妊娠するということはなくて、やはり赤ちゃんを育てるための体づくりが土台にあり、体づくりのためにご自身でできることはたくさんあります。そのための有用な情報をこれからも発信していきたいと思います。

<参照>
■Jackie Sinnerton, Hopeful mums with fertility problems increasingly turn to acupuncture and other alternative therapies, Courier Mail, January 15, 2017