「食べると美人になる」白菜


National Palace Museum, Public domain, via Wikimedia Commons

世界でもっとも有名な、そして高価な白菜は台湾の国立故宮博物院に収められている翠玉白菜ではないでしょうか。翡翠の原石の形と色を生かして白菜が再現されており、故宮博物院の三大至宝と言われます。

なべ料理に欠かせない白菜は冬を代表する野菜で、「食べると美人になる」と言われています。東洋医学的に白菜には胃腸を養う働きがありますが、現代医学でも子供の成長を促し、精子の活力を高める亜鉛をはじめ、鉄、マンガン、モリブデンなどミネラルが豊富に含まれることが注目されています。

ちなみに、白菜にある黒い斑点をカビだと思って捨ててしまう方がおられますが、これはゴマ症と呼ばれるもので、問題なく食べることができます。富山県農業技術センターが「白菜に元々含まれるポリフェノールが酵素と反応して黒い色素が発生したもの」と発表しています。

淡白で目立ちませんが、だからこそ何にでも合わせることができます。地味にいい仕事をしている名脇役の白菜をたくさん食べて元気になりましょう。

<参照>
ハクサイの黒い斑点の正体はポリフェノール?! 、日本放送news online、2018-02-09