PCOSが出産時の心血管リスクを上げる


Illustrated by たおまる

米国・ロチェスター総合病院のサルマン・ザヒード医師の研究チームは、多囊胞性卵巣症候群(PCOS)を有する妊婦は出産時の心血管リスクが高いことを報告しました。

同チームが2002~19年の妊婦7,143万6,308人のデータを分析したところ、非PCOS患者に対し、PCOS患者では妊娠高血圧腎症、子癇、周産期心筋症、心不全のリスクが高くなることがわかりました。

非PCOS患者に比べPCOS患者は糖尿病、肥満、脂質異常症の罹患率も高く、東洋医学的には、瘀血(おけつ)と痰湿が考えられます。

妊婦さんは体を冷やしてはいけないので、温陽活血の松節がよいです。
体の中の余分な水分を排出することも大切です。
そしてエレベーターではなく、階段を使うなど日常でこまめに体を動かすように心がけましょう。
生活習慣を少しずつでも見直していけば、結果的にお母さんと子どもの健康を守ることにつながります。

<参照>
■大江円、PCOSで出産時の心血管リスクが上昇、Medical Tribune、2022年06月20日