体の熱を取るクチナシ


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町を歩いていると、クチナシの香りが楽しめる季節です。

クチナシの甘いけれども品のある香りは多くの人を魅了し、シャネルやエルメスなどのハイブランドでもフレグランスのモチーフに使われています。

クチナシは花と香りを楽しむだけでなく、いろいろな用途で使われます。

着色料としての使い方はよく知られています。

お正月やお祝いごと、おもてなし料理としてクチナシでそめられた黄色いご飯が振舞われる地域は多く、栗きんとんやタクアン、サツマイモを色づけるのにも使われます。

抗菌作用があるので、一昔前はクチナシで染めた産着を赤ちゃんに着せていました。


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実は山梔子(サンシシ)という生薬です。
山梔子は体の熱を取る働きがあり、風邪を引いた後に熱っぽくて眠れないときに使います。

山梔子が配合される有名な漢方に加味逍遙散があります。
のぼせてイライラするときに使われることが多いです。

YouTubeでもクチナシについてお話していますので、ぜひあわせてご覧ください。