胚移植前の食事療法


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体外受精時の胚移植において、成功率を少しでも上げるために、皆さんいろいろな工夫をされていることと思います。食事療法において、おすすめするものとそうでないものを3つずつ挙げます。

■おすすめするもの

1)高タンパク食品
魚や鶏肉、大豆製品などは子宮内膜の成長を助けます。

2)鉄を含む食品
赤身の肉、緑黄色野菜、豆類などは鉄欠乏性貧血を予防・改善します。

3)ビタミンが豊富な食品
体内の炎症改善を助けます。新鮮な果物、ナッツ類、種子類などを食べましょう。


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■おすすめしないもの

1)辛いものや刺激物
胃腸の不調を引き起こすおそれがあります。

2)冷たいもの
血流が悪くなり、子宮環境を不安定にします。

3)糖分の多いもの
高血糖は体内の炎症を悪化させる傾向があります。

妊娠、出産において、血流と炎症は重要な因子です。

血流改善によい栄養素には、オメガ3(魚・ナッツ類)、カリウム(バナナ・ジャガイモ)、マグネシウム(葉物野菜・全粒穀物)、ビタミンC(柑橘類・イチゴ)、ビタミンE(ナッツ類・種子類)、硝酸塩(ビーツ・ホウレンソウ)、フラボノイド(茶・チョコレート)、アルギニン(肉・乳製品)があります。

また、抗炎症食品としてよいのは、緑の葉もの野菜やくだもの、全粒穀物、オメガ3を多く含む食品、ナッツ類などです。


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これらを食事で十分に摂ることがむずかしい時は、サプリメントを利用するのもひとつの手段です。

抗炎症・抗酸化作用があるクルクミン、子宮内の細菌叢をととのえるプロバイオティクス、抗炎症作用や免疫力の向上を助けるビタミンCがよく用いられます。漢方薬としても使われる松節は、抗炎症・抗血栓・血流改善の働きがあり、子宮環境を包括的に調整します。

食生活は妊娠・出産を支える土台ですが、健康的な生活習慣と適度な運動が食事療法を補完する重要な要素であることも忘れないでください。