生薬としてのユズ


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冬至といえばユズというのが定番中の定番です。

昔は冬至にユズの皮に艾を置いて施灸するユズ灸というものがあったそうです。
「効能」は「運気が上がる」ということですが、確かにその鮮やかな黄色は見ているだけで元気になります。

食材として使われるユズですが、生薬としても重宝されてきました。

江戸時代の医書『和漢三才図会』には「ユズは食を消化し、酒毒を消し、妊婦の食欲不振によい。胃腸を快くして、痰をなくし、怒りっぽい気分を心地よくさせる」と書かれています。


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ユズはなによりさわやかな香りが特徴です。

ユズの香りは気の詰まりを発散しますので、寒さで体が固まりがちなこの時期は特にお薦めです。

今年は例年よりもユズの値段が高いので、おふろにたくさん浮かべるのはちょっと贅沢かもしれませんが、ユズ湯は血行を改善して疲労を取り、痛みにもよいと言われます。

ぜひ、冬の風物詩として楽しんでください。